【教育】不登校生の名で句集、黒テープで製本　茨城の県立高

茨城県内の県立高校で３月、国語担当の男性教諭（３６）が、１年生の授業で作った俳句集の表題に
不登校の生徒の名字を使い、クラスで配布していたことが１４日、分かった。
表紙には「あの人を忘れない」とも印刷され、黒いテープでとじてある。
学校はこの生徒の保護者から抗議を受け、俳句集の回収を始めた。県教委は事実を確認したうえで、処分も含めて検討するという。

同校などによると、俳句集はクラスの生徒たちが授業中に作った作品をまとめた。
３月中旬の授業中に表題を決めるアンケートをとった際、教諭は不登校の生徒の名前を挙げ、
「そういえば今、何をしているんだろう」と発言した。教諭は「あの人を忘れない」というサブタイトルをつけて印刷し、
翌日の授業で生徒に黒いテープを渡して３６部製本させた。
俳句集は、不登校の生徒を除くクラス全員と副担任に配った。

俳句集のことを知った生徒の保護者が「死者を追悼する文集に見える」と３月末に学校に抗議。
校長が「不適切なところがある」として、学級担任を通じて回収を指示したが、８部しか回収できていないという。

教諭は朝日新聞の取材に対し、「アンケートをした際に、不登校の生徒の名前がいちばん多く挙がったので表題にした。
それを止められなかったのは力不足だった。悪気はなかった」と話した。
校長は「軽率な行為で本人と家族を傷つけ、申し訳ないことをした。生徒の人権について配慮できるよう、教員を指導したい」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/0415/007.html

【教育】不登校生の名で句集、黒テープで製本 茨城の県立高

【教育】不登校生の名で句集、黒テープで製本　茨城の県立高