【国際】「干渉から逃れ自由に暮らしたい」夫を精神病院送りにした妻が警察に拘束

夫の干渉から逃れ自由に暮らしたいという理由で夫を精神病院に送った妻が警察に拘束された。

ソウル北部地検・刑事３部（ヨム・ウンチョル部長検事）は１２日、夫をアルコール中毒症状がある精神病者であるかのように装い
病院に入院させ、夫名義の財産を奪い取ろうした容疑でソン某（女／４０）容疑者を拘束起訴した。
ソン容疑者が夫のキム某（４３）さんと結婚したのは１９８７年。キムさんは１９９６年に自らの事業が不渡を出し
家庭状況が行き詰まると、妻のソン容疑者のカネの使い道をいちいち監視し始めた。
これに息苦しさを覚えたソン容疑者がキムさんのクレジットカードを内緒で使用し借金をすると、
キムさんは挙げ句の果てにソン容疑者に外出禁止令を出し、夫婦喧嘩の最中にソン容疑者に暴力を振るう事もしばしばあった。

夫の干渉と暴力に不満を抱いたソン容疑者は２００２年１２月２日、泥酔し寝入っていた夫を見て
「夫を精神病院に入れ自由に暮らそう」と思い立ち、私設の応急患者移送団体に
「夫がアルコール中毒に加え精神病まで患っている」と電話をかけ、キムさんを春川（チュンチョン）の某精神病院に強制的に入院させた。
ソン容疑者は夫を入院させるため小学生の娘に「お父さんがお酒ばかり飲んで私達に暴力を振るう」という嘘の陳述書を書かせ、
近所の人たちにはお金を渡し「キムさんはお酒を飲むと不安になるため病院治療を受けるべき」という陳情書に署名するようにさせた。
しかしソン容疑者がキムさんの妹から入院同意書を受け取ることができないと、病院側はキムさんを昨年３月に強制退院させ、
ソン容疑者は退院した夫を再び忠清（チュンチョン）南道・扶餘（プヨ）の精神病院と療養所などに監禁した。

外部への連絡が遮断されたキムさんは何度か脱出を試みた。昨年６月、
自身の主治医に妹に電話をつなげてくれるよう頼み、からくも病院を抜け出すことができた。

ソン容疑者はまた、夫が入院していた昨年３月、夫の名義だった９億ウォン台の家を自身に贈与するという
偽造契約書を作成し所有権移転登記請求訴訟まで起こしたが、夫が強制退院したため訴訟が取り消され未遂に終わった。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/04/12/20040412000072.html