【社会】「寂しいけど…」回転式遊具、各地で撤去の動き

大阪府高槻市の回転式遊具事故を受けて緊急点検を行っていた自治体などでは、
老朽化や不具合が見つかったことなどを理由に、公園や団地から回転式遊具を撤去する動きが広がっている。

茨城県は６日、水戸市若宮の県営団地中庭に置かれたベンチ型の回転式遊具２基を撤去した。
１９６９年に設置されて老朽化しており、今年度中には撤去する方針だったが、事故を受けて「早めに対応した」（県住宅課）。
別の県営団地２か所でも、老朽化した回転式遊具を７日までに撤去する。

遊具がガスバーナーで次々に切断され、取り外される様子を見ていた小学４年の女子児童（９）は、
「遊んでいる時、鉄の棒と地面の間に足を挟んで病院に行った子もいた。寂しいけど、しょうがない」と話していた。
川崎市も６日、緊急点検の結果を受け、同市中原区の市営公園にあった球形の回転式ジャングルジムを撤去した。
回転軸付近に、手が差し入れられるようなすき間が確認されたという。
同様にこの日、市営公園から回転式ジャングルジムを取り外した千葉県我孫子市は、老朽化による５月予定の撤去を前倒しした。
市は「過去に腐食した木製遊具で軽いけがをした例があった。大阪の事故を教訓にしたい」と話している。
東京都小平市でも、市内４か所の公園で回転式ジャングルジムを点検したところ、１基の支柱がぐらついており、撤去した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040406i514.htm