【社会】オーストリアケーブルカー火災で面会の閣僚、途中退席　遺族激怒

オーストリア・ケーブルカー火災の日本人被害者１０人の遺族が２４日、
東京都港区のオーストリア大使館で、来日中のバルテンシュタイン同国経済労働相と面会した。
大使館側からの働き掛けで地方の遺族も駆けつけたが、経済労働相は途中で「次の予定がある」といきなり退席した。
運行会社役員ら１６被告全員が無罪というザルツブルク地裁の判決から１カ月。遺族は「日本人をなめている」と怒りに体を震わせた。

遺族代表の光本雅俊さん（５３）＝東京都世田谷区＝らによると、数日前に大使館から「経済労働相が２国間交渉などで
来日するので、国の代表として遺族の皆さんと会いたい」と連絡があった。
遺族側は「表敬なら会いたくないが、政府の代表ならば」と福島や群馬、山梨などからも集まり、面会に臨んだ。

開始から３０分、遺族が意見を述べている時、経済労働相は突然立ち上がり部屋を出た。
今秋、事故現場に設置予定の慰霊碑に被害者名を刻むことを拒否するなど６項目を記した抗議文は手渡せなかった。
光本さんは「なんと無礼な、日本人をばかにした行動かと思う。１５５人が死んだ責任を誰も取らないオーストリアは、
観光イメージのような素晴らしい国ではない」と話した。

http://www.sankei.co.jp/news/040325/sha011.htm

【社会】オーストリア ケーブルカー火災で面会の閣僚、途中退席 遺族激怒

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