【社会】"シアトル系"セルフサービスカフェ、置き引きに注意おしゃれでゆったり“スキ”

本格的なエスプレッソコーヒーが飲める「シアトル系カフェ」などのセルフサービス型コーヒー店で、
置き引きの被害が急増している。おしゃれでゆったりした雰囲気が若者を中心に人気を集めているが、
その一方で、つい無防備になり、荷物を置いたまま席を外す客も後を絶たない。

一月に置き引きの現行犯で生田署に逮捕された男（３２）が、セルフサービスの店ばかりを狙った
約二十件の余罪を自供する事件もあり、同署は注意を呼びかけている。

神戸市中央区の繁華街にある店内では、平日の昼下がりにもかかわらず、二階席の半数近くが埋まっていた。
一人客も多く、携帯電話でメールを打ったり、ヘッドホンをつけて英会話のテキストを開いたり、それぞれが自分の時間を過ごしている。
一階のカウンターで代金を払い、コーヒーを受け取ってしまえば、店員が回ってくることもほとんどない。
受験勉強をしていた伊丹市の女子高生（１８）は「何時間いても干渉されないから居心地がいい」と話す。

こういった店はここ数年、急速に増えており、同区内には現在、約二十店。
全国に店舗を展開する店の広報担当者は「おいしいコーヒーを出すだけでなく、照明や音楽、
ソファなどの家具にも気を配り、くつろいでいただけるよう気を配っています」と話す。
しかし、緊張から解放され、自分の世界に入り込める店は、犯罪者から見れば格好の標的。
昨年三月からの一年間で、生田署に届けがあった同様の置き引き被害は三十件に上っており、
逮捕された男は、客を装って本を読みながら客の警戒心が薄れる瞬間を狙っていたという。
同署員が被害者の周囲の客にたずねても、「よく覚えていない」などの答えが多く、周囲の無関心が、追跡をさらに難しくしているようだ。

同署では「くつろぐのは大いに結構だが、荷物を盗まれては元も子もない。最低限の注意は忘れないで」と呼びかけている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news001.htm

【社会】"シアトル系"セルフサービスカフェ、置き引きに注意 おしゃれでゆったり“スキ”

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