【国際】経営難に苦しむディズニーランドが王子様に救いの手を求める

米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーと、世界有数の資産家であるサウジアラビア王室のアル・ワリド王子（４８）が、
経営難に陥ったパリ郊外のテーマパーク「ディズニーランド・パリ」再建に向け交渉を続けている。

王子は約１０年前にも資本参加で同テーマパークの再建に協力しており、入場客減少に苦しむ「米国文化の象徴」が、
サウジ資本に救いの手を求めた格好だ。
ディズニーランド・パリは１９９２年の開業直後から入場客が予測を下回り、９４年に米ディズニー社が再建に着手。
ワリド王子はこの時期に３億ドルを出資した。その後経営は改善したが、２００１年の米中枢同時テロや
昨年のイラク戦争、フランスの交通ストなどで客足が鈍り、再び経営危機に直面している。

経営会社ユーロディズニーと債権銀行団の交渉が続く一方、ディズニー側はワリド王子に協力を要請、
マイケル・アイズナー会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）がこのほど、ロサンゼルスで直接会談した。
ワリド王子はファハド国王のおいで、最高級ホテルチェーンのフォーシーズンズ・ホテルズなどの大株主としても知られ、
米経済誌フォーブスなどによると資産額は約１８０億ドルで世界第５位。
アイズナー会長とは懇意の仲だが、前回の出資では１億ドル分の損失を被ったもようで、支援に応じる場合、
抜本的再建策の実行など厳しい条件を突き付ける見通しだ。

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2004_01/1t2004012928.html